期限の利益[きげんのりえき]

期限の利益とは

「期限の利益」とは、定められた一定の期間がたたなければ、債務(借金の返済など)を履行しなくてよいという債務者の利益のことをいいます。
わかりやすく説明すると「借金をした人(債務者)は返済日がくるまで返済をする必要がない」という利益ということになります。「利益」とつく理由としては、期限がくるまで債権者は債務者に請求ができないことで、債務者は債務に猶予ができ、債務者にとっては「利益」となるためです。

債務者はこの「期限の利益」がある一方、契約に定められた期日通りに返済を行わなかった場合は期限の利益を喪失し、一括返済を求められる恐れがあります。

期限の利益の事例

住宅ローンを「返済期間35年で融資額2,000万円、毎月5万7,000円を返済する」契約の場合、債権者から突然「全額返済しろ」と言われても全額を支払う必要はありません。「期限の利益」があるため、契約どおり毎月5万7,000円返済して、35年で完済すれば問題ありません。

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